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Internet of Everything!への想い

  • 執筆者の写真: リョウ
    リョウ
  • 2024年6月11日
  • 読了時間: 3分

 原子力の電気・計装(計装とは→計測制御設備を装備すること、またはそれを行う人のことです。)に30年以上従事していました。

また業務効率を上げる方策を仲間と一緒に、トヨタのようなボトムアップで実践してきました。そこから得られたものはIOT(Internet of thng)というより、誰よりもIOE(Internet of everything )を実践してきたという想いです。


 5W1H・・・What(モノにIDがあり)、Where(場所にもID、国土が1メートル角のメッシュでIDがあるのを知っていますか?)、When(時刻そのものがバーチャルなので大昔からアクセスした瞬間IDになっていますね)、Who(人にもID、マイナンバー以前に個人がたくさんの媒体で登録されていますね)、How("どのように"にはIDが有りませんが、他のIDを組み合わせそれがコードになればIDと同じです)、そしてWhy(何故そうなのか?、ここにもIDが無いように思えますが、一旦これを”思想”と置き換えてみると、バーチャルではありますがコードとしてID化が可能です)


 文書(ドキュメント)や設備(アセット)がこれらの属性を基にこの世の中に存在し、また人々はこれをデータベースに貯めてきました。気づけば人は必要な属性を集めて文書や設備にしていく活動(設計、プログラム、マネジメント etc.)を続けてきました。

 そこで気付いたことは、古くからある文書や設備はそれがどのような属性で構成されているかを、求められる市場のニーズに合わせて組合せて(組立てて)きました。設計図が欲しい人、マニュアルがほしい人、そこには同一ジャンルなら必ず重複した属性が有る筈です。


 原子力を鼓舞する訳ではありませんが、インターネットの起源はスウェーデンの原子力発電所と言われています。またIOTの起源はICタグと言われています。”モノにID当り前”と言い続け、また”ID無くして管理不能”と言い続けてきました。何故なら人は”膨大な数”

の対象物、”似ているが僅かに違いがある”モノを見分けることが困難、不得意ですが、ICタグは見たものを瞬間的に、文書や設備管理のシステムの中に放り込むことが可能です。つまりICタグは現実と仮想を繋ぐものだったのです。


 これらの概念はニュース記事にある私の書いた”構成の科学”という本の中であらゆる角度からの考え方を説いています。ニュース記事のトップにある日立製作所大みか事業所の紹介の中でも、世界の先進工場(日本初のライトハウス)に指定されたのは何故かと言われると、実は一番の立役者がICタグだったりしたのです。私もここで入社直後を過ごしました。その時の1年は、その後の20年に値する、そんなくらいに価値ある時間でした。

 ICタグの活気的な使い方も私自身が考案したものが数々ありますので、業務改善にヒントを得たい場合は、問合せしてみてください。


 私がICタグで最も力を入れたことは正に”IOE”であり、全てのモノにIDを!の想いからICタグを材料に実装するプロジェクトをスタートさせました。ここで考えたのはモノが生まれてから使命を終えるまで(ライフサイクル)をネットワーク上で支配できるということでした。例えば電気ケーブルに実装したICタグは、どこを切ってもその材料がいつ、どこでどのよう目的で、また途中の流通経路がどうで、設計図上どう埋め込まれているか全てネットワーク上に情報を持つことができ、いつでも再利用できることでした。無駄なく、エラー無く、自動で事が運ぶスマートな運用管理という概念です。

 
 
 

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